土地登記簿謄本を取得する方法
先日法務局で、土地の謄本を取得しようとしている方がいらっしゃいました。おそらくその方は、お仕事の昼休みに会社近くの法務局にいらっしゃったのだと思います。ようするに、取得したい土地の管轄とは違う法務局に来ていたようです。
謄本を取得する場合に、一番注意しなければならないことは、その土地の地番を知っていなければならないということです。
その法務局にいた方は、取得したい土地の地番を知らなかったようで、住所いわゆる『住居表示』を知っていれば謄本を取れると思っていたのだと思います。せっかく法務局まで出向いたものの無駄になってしまったようです。
この地番というものは、大変厄介で我々調査士でも地図でここの地番は?と聞かれてもすぐにはわかりません。
取得したい土地の管轄の法務局に出向いた場合は、その法務局で地番を調査することが可能ですが、違う管轄の法務局に出向いた場合は、地番が判明しない可能性が大変高いです。
ということで、土地の謄本を取得する場合には、法務局に出向く前に地番を知る。あるいは地番を知るための手順を確認しておくことが重要です。
では、地番はどうやって知ることができるのか?
①権利証を確認する。
②取得したい土地の管轄法務局に出向く。
③本籍を確認する。
まず①番の権利証を確認する。これが一番手っ取り早くそして確実な方法でしょう。権利証(登記識別情報も含む)には地番が必ず記載されています。この記事を読んで謄本を取得しようとする方は、おそらくご自身か親族が所有されている土地の謄本を取得しようとしている方がほとんどだと思います。そうした場合は権利証を保管されていることがほとんどですので、法務局に出向く前に確認をしてみましょう。
次に②番の取得したい土地の管轄法務局に出向くですが、これであれば法務局に出向くことで、どんな土地の謄本も取得出来ます。どんなというのは、第三者の所有している土地でもということです。法務局での手順は割愛させていただきますが、法務局で局員に聞いていただければ手間は掛かりますが確実に取得ができるでしょう。
最後に③番の本籍を確認するですが、これは取得したい土地と自分の本籍が一致している場合で本籍を住居表示で登録していないことが条件となります。本籍は多くの方が地番で登録しています。もちろん住居表示で登録することも可能ですので、その場合は使えません。また、取得したい土地が本籍と一致していても、筆が複数ある場合にはこれでは不十分となってしまいますのでご注意ください。
少し、駆け足での説明となってしまいましたが、土地謄本を取得する場合には、法務局に出向く前に確認をしてみてください。
.png)

